鈴本演芸場4月中席夜の部 三遊亭歌奴主任 4月18日(水)

先月に続いて今月も鈴本演芸場の中席夜の部にやってきました。今日の主任は三遊亭歌奴師匠です。歌奴師匠に親しみを感じる最大の要素は大分県出身ということでしょう。

それにしても江戸落語の世界に大分県を始め、鹿児島県など遥か遠方の九州出身者が、上方を飛び越して東京に来ているのです。そして落語協会会長の柳亭市馬師匠も大分県出身ということで、今日は大分鹿児島尽くしの日のようです。

さて今日はちょうど開場時刻に鈴本演芸場の入り口にいました。先月の桃月庵白酒師匠の時は開場待ちで行列ができていたが、今日はそのような行列は見られない。今日は水曜と平日ということもあるのかもしれません。

          

鈴本演芸場の番組案内の4月中席を開くと歌奴師匠の写真があってその下に割引券のリンクがありました。それを提示すると¥2,800円の入場料が¥2,500円に割り引いてくれるのです。それを使ってチケットをモギリ会場に入ると、う〜〜んいささか寂しい。そりゃあまだ開場してないから、とはいうものの、トリの歌奴師匠の登場の時にはどのくらい埋まってるのかな、というのがちょっと気になりました。
やがて開演。開口一番は前座の春風亭きいちさん。一之輔師匠のお弟子さんとのことです。演目は
桃太郎』。でもいつも聞いていた「桃太郎」とは少し筋書きが違ってました。前座は師匠から教わった通りに演じるということなので、これは一之輔流の「桃太郎」なのかな。

次が三遊亭歌実さん。歌之助師匠のお弟子さんということです。今回の番組の中では二つ目5人での日替わり交代出演となっています。歌実さん、まず三ぼうの話から入って泥棒の話、そして演目は『出来心』でした。

続いては翁家社中の江戸太神楽。今日も翁家和助さんと小花さんでした。演目は傘回し、五階茶碗、土瓶、そしてナイフの取り分け。いつもの芸の中に目新しい演出をちょっとずつ入れるという趣向で、今日は五階茶碗を最初の茶碗と化粧房を積むところまで和助さんがやって、その後小花さんにバトンタッチしていました。

次が桃月庵こはくさん。二つ目なりたてのほやほやで、前座の時には着れない紋付が着れるようになったのが嬉しい。その紋は桃の紋で、師匠の白酒師匠と二人しか使わない紋だそうです。犬猫の話から入った話は『元犬』でした。

これまでが若手中心でいきなり入船亭扇遊師匠。空気はどっしりとした重いものになりました。しかし噺は軽い『手紙無筆』。そういえば扇遊師匠は居住地が近いらしく、時々渋谷から帰宅する時に乗るバスで見かけることがある。もちろんこちらは気がついても、むこうはわかるはずがありません。

続いてホンキートンクの漫才。いきなり賑やかに出て来ました。でも残念ながら客席はまだまばら、その勢いが空振りしたような感じです。でもそんな残念さは顔に出さず、一生懸命です。でもきっと今日はやりにくかったでしょうね。

次が古今亭菊太楼師匠の落語に戻りました。元々古典を得意とする人なので落ち着いた雰囲気で話し始めたのが幇間の話。お暇な伊勢屋の若旦那の始めた趣味が鍼とくれば、『太鼓腹』でした。

そして仲入り前は三遊亭歌之助師匠です。今度は何となく落ち着かない。歌と古典落語は下手だと言い放って、とりとめのない話。でもぼんやり聞いているとそこに駄洒落が入って、その駄洒落の意味がわからなくなる。何だか試されてるみたいです。そんな調子で持ち時間も過ぎ、仲入りになりました。

仲入り後は林家正楽師匠の紙切りの芸。まずはいつもの相合傘でご機嫌伺い。そこですかさず『三社祭』とお題をなげました。そこで切ってくれたのがコレ。その後は「藤娘」、「勧進帳」、そして「圓歌師匠と歌之助師匠の対談」でした。

そして橘家文蔵師匠の登場です。ゆっくりと上がってぐるりと客席を見回して、失望感。仲入り過ぎてもまだ客足が遠いのでした。いったいいくらもらえるのかと、ワリの計算が頭を過ぎったようです。一瞬冷たい風が吹いた後は、静かな控えめの『道灌』でした。

次は柳家小菊姐さんの粋曲、俗曲とも言いますね。ひと時の彩りです。「梅が咲いたか」、「都々逸」、「さのさ」、そして今日は特別にと「有明」、そして「品川甚句」で締めてくれました。そしてトリの歌奴師匠も準備ができてるようです。

そして今日のトリ三遊亭歌奴師匠の登場。春らしい明るい色彩の装いで出て来ました。何となく華というものを感じます。もう客の入りなんてどうでも良い。とっておきの芸を見せるという構えです。

短いマクラで始まったのが質屋の話。質屋とくればもう『質屋蔵』しかありません。ウチの三番蔵に夜な夜な幽霊が出る!

この噺は結構前置きが長い。質草に残った持ち主の気のいきさつ。熊さんの酒、沢庵、味噌、醤油の話。そして三番蔵の見張りという展開です。歌奴さん、滔々と語ってました。そして最後が「東風吹かば匂いおこせよ梅の花・・・・」、菅原道眞公の亡霊が出て来て、また流されるといけない。

終演は21時前。外は雨はないが少し冷んやりする天候でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です