第15回 3K辰文舎 落語&ライブ 文京シビックホール 5月22日(火)

3K辰文舎とは何ともわけのわからないネーミング。でもちゃんと意味があります。出演は入船亭扇辰師匠、橘家文蔵師匠、柳家小せん師匠の三人組。3Kは三人の本名のイニシャル、辰文舍は高座名から取ってきたということです。

でも結成したのは10年前で、その内二人はその頃から高座名が変わっています。文蔵師匠は以前は文左衛門、小せん師匠は鈴々舎わか馬と名乗っていました。でも「辰文舍」は変えずに残ってる。変えたらサンケイ新聞社との語呂合わせが狂ってしまう。まあ、言葉遊びのややこしい話です。

今日の会場は文京シビックホールだが、そこは東京ドームと隣り合わせです。でもとにかく人通りが多い、今日は巨人の試合があるのかなと思ってたら、後から聞いたらモモクロのコンサートがあるようです。道理で。

さて、少し迷ったが会場の文京シビックホールに到着。それにしても広く立派な施設です。これって文京区民のための施設なんですよね。世田谷区にはこんな施設はないと、羨ましい気分です。そして落語&ライブ会場は奥の小会議室でした。席数は成城ホールより少し少ない程度でしょうか。でも笑点出演の噺家さんは別としても、この会場を満席にするのはなかなか難儀な事でしょう。

やがて開演となり、「から傘」の出囃子が鳴り、幕が開くと開口一番は、贔屓の入船亭扇辰師匠です。黒紋付と正装で出てきました。そして今日の公演の紹介です。「3K辰文舎」の語源についても話してました。でも今日の席の埋まり具合は残念そうです。

そんな話から今日は軽くという事で、演目は『死ぬなら今』。要は閻魔大王が不在の今こそ、死んだら極楽へ行けるという、他愛のない話です。

続いて橘家文蔵師匠、マクラはほとんどなく始まったのが『ちりとてちん』。話が進むに従って、だんだん動作が大げさになり、「ちりとてちん」を嗅いだ瞬間高座にドタンと倒れ込む。その臭気が伝わってきたのでした。

そして仲入り前のトリは柳家小せん師匠です。扇辰師匠が、今日は小せんさんがトリで、自分は引き立て役ということを言ってたので、何か面白い趣向を見せてくれるのではという予感。そこで「歌は世につれ人につれ」とばかりに、昭和初期からの世相と流行歌を実演付きで演り始めました。

最近は社会を映すような流行歌の生まれにくい時代と言われているが、こうやって聞くと昭和の時代は本当に歌と世相が結びついていたのです。それにしても何曲歌ったのか、だんだん顔が赤くなってきて熱が入ってきました。そして戦前、戦争中、そして戦後の流行歌を一通り唄って降りてゆきました。

ところで演目名は、とあとから演目表を見たら『ガーコン』。そうか川柳川柳師匠の根多でした。でも川柳師匠以外にも何人か持ち根多にしてるようです。初めて聴いて知らなかったのだが、結構有名な噺なのでした。

15分の仲入りがあって後半は舞台にピアノや音響機器が据え付けられ、ライブの始まりです。左は文蔵師匠、右は小せん師匠。そしてセンターが扇辰師匠という配置です。

演目は、1970年代、80年代の懐メロが中心だが、どうも歌のタイトルが思い出せない。後で歌ったタイトルは全て演目表に書かれていました。

三人が順番に歌うという事でまずは扇辰師匠から。次は文蔵師匠、そして小せん師匠。落語の中であんなに歌ったのにまだまだ歌うようです。少し声が枯れかかってるのでは。

持ち込んでる楽器も三人三様、というかギターは3人とも持ってきていて、小せん師匠はギター専科。扇辰師匠はそれに加えてピアノも弾く。そして文蔵師匠は打楽器を持ち込んでました。それにしてもいろいろな音を出す。ちょっとふてくされたような顔をして叩いていたのが面白かった。

でも今日は文蔵師匠はツイてなかったようです。ギターを倒してしまったことが原因かわからないが、本番中の舞台の上で音程合わせ。でも演ってるのが落語家だから、ということで会場みんな笑って済ませてました。

そんなハプニング満載の舞台に強力な応援団が来ていた。「3K辰文舎」の横断幕を掲げて応援している人もいたのです。やはり常連もいるこの落語&ライブの舞台。実は小生も何度も足を運んでるのでした。

てな事で楽しいひと時も終わりに近づき、予定されてたアンコールで一人一人あと3曲。でも時間がかなり回ってた。その原因は文蔵師匠のハプニングだったのでした。

終わってからJR水道橋へ向かう道中。人また人の波。人口減少の日本でなんでこんなに人が溢れてるのか、と言いたくなるくらいの人の波に揉まれながら水道橋駅にたどり着いたのでした。よくよく考えたら、モモクロのコンサートも終わったところなのでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください