第6回「菊之丞・柳朝二人会」湯島天神参集殿 11月28日(土)

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年3回のこの二人会。会場もこれまでのとおり湯島天神参集殿です。
ここは座敷なので長い間座っているのは大変辛い。
周囲にベンチを並べて臨時の席が設えてあるのだが、ここは早い者勝ち。遅く来ると座布団すら無いのです。

そのためか客の出足も早く、開演30分前に到着しても良い場所は全て占領されているのでした。
今回はそれを想定して背もたれを持ち込みました。そして座布団席に陣取ったのです。

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客の出足が早い分なかなか開演時刻にならない。
かなり待たされた気がしてようやく開演。開口一番は入船亭辰じんさん。あの扇辰師匠のお弟子さんです。

ついこの間まで新進気鋭の若手噺家というイメージだった扇辰師匠も、本当の師匠になったのです。
あとから出てきた菊之丞師匠も次は自分という顔をしてました。でも扇辰師匠の方が兄さんなので、順番的には順当と言えるのです。

辰じんさん、一生懸命の高座です。師匠とは声の質も違うのですが、発声法に師匠の影を感じます。
演目はいささか聞き飽きた『子ほめ』だったのだが、結構笑えました。

次が春風亭柳朝師匠。この人はまだ真打になって2年位でしようか。弟子の話は出てきませんでした。
何だか今日はいい感じ。でも「様子がいい」とは言いません。これは褒めるところの無い人のための褒め言葉だからです。今日の柳朝師匠は本当にいい感じなのです。

相変わらずお顔の筋肉の柔軟性は優れたものがあり、あらゆる表情が演技過剰で笑えます。
演目は『尻餅』で年の暮の噺です。チラシを見たら根多出しされていました。
ああ、来週はもう年の瀬なんだ。。。

続いて古今亭菊之丞師匠。マクラで辰じんさんのことを話して、自分にはまだ弟子はいない。
扇辰師匠と地方行脚のことなど話していました。

演目は根多出しされていた『五人廻し』です。仲入り前の大根多で、マクラも含めてたっぷり時間をとっていました。
それにしてもこの噺、廻し部屋に入れられた客は金を払っても、花魁に嫌われたら来てもらえないのです。

欲望を満たせない何とも我慢強い5人の男たちの物語。
こんな噺に出てくる花魁は決まって喜瀬川です。厭な女です。菊之丞さん、この登場人物の色の違いを面白おかしく聴かせてくれました。

仲入りで曲がった腰を伸ばして、再びあと一席ずつ。
まず菊之丞さん、演目は『浮世床』??

確かにマクラでは江戸時代の髪結床の話から入っていました。そして出てきたのは半公の夢の中のノロケ噺。
でも考えて見たら浮世床では他にも将棋の話、軍記の話などいくつかの話で構成されているのです。
夢の中のノロケ話はその中の一つでした。時間の関係でそこで終わらせたのでしょう。

最後が柳朝さん。またマクラで旅行の話と、仙台名物、江戸名物、名古屋名物、大阪名物、京都名物、そして奈良名物。全部よく言えました!!
そして最後が奈良ということは奈良の話。

奈良といえば鹿。放してある鹿が大切にされるので噺家も待遇が良いそうです。
ということは演目は『鹿政談』しかありません。

お奉行様の出てくる噺はどうしても硬くなりがちですが、そこが柳朝さん。結構柔らかく演っていましたね。
落語なんだから例え嘘でも、柔らかい方がいいんです。

ということで、今日はマクラが結構面白かった。柳朝さん、菊之丞さん、何だか余裕でしたね。
次回も期待しています。

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