初笑い第二弾「神田神保町新春寄席」東京堂ホール 1月10日(日)

0110jibocho01これはいつも常連となっている「伝承話藝を聴く会」の番外版の落語会です。出演メンバーはいつもと同じだが、そこに贔屓の柳家紫文師匠がゲストとして出演します。まさに笑いがいっぱいの予感です。

正月明けの神保町のすずらん通りは、天気が快晴でも全く日が当たらず薄暗い。そしてまだ新年の営業を始めていない商店もありました。

早めの時刻に東京堂ホールに入るとほとんど一番乗り状態でした。受付でもらった番組表の左上に番号シールが貼ってある。今日のお年玉抽選会の抽選番号でした。4番なのだが当たるかなぁ。この会での抽選会では、これまで当たったことがないのです。

そのうちに今日の出演の芸人さんも到着。宝井琴柳先生、桂藤兵衛師匠。そして柳家紫文師匠。あと柳亭小燕枝師匠はまだかな。

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そしていつしか会場は満席状態です。それにしても続けるという事は大きな集客力になりますね。もう8年お付き合いさせてもらってるこの会、出演者はいつも変わらず。当初は3割位の入りだったのが、今では毎回満席になります。

そして開口一番は桂藤兵衛師匠で、黒紋付に袴姿で颯爽と高座に上がってきました。「明けましておめでとうございます」。いつものこの席は根多出ししているが今日はお楽しみ。芸人さんにとって根多出しというのは、上演前に緊張感が伴うそうなのです。

正月は比較的軽い根多というのが通り相場ですが、マクラでは酒の話。酒飲みの話。そして入った噺が『うなぎや』でした。うなぎ屋へ行く前の酒の誘いの場面など、たっぷり聴かせてくれました。そしてトリの小燕枝師匠が長講を用意しているという予告。

今日は前座も前座代わりの今岡教授もいないので、藤兵衛師匠が高座返しをして、めくりをめくって下りて行き、すぐにスタッフが釈台を用意して次の琴柳先生の登場です。

昔のお江戸は火事が多かった。そこで出てきたのが大工の磯五郎。子供を授かるよう浅草観音様に願をかけて、授かった捨て子を育てて、その子が木っ端売りをして病で寝込んだ母親に孝行する話。『野狐三次の木っ端売り』でした。三次は後に町火消の「に組」の纏持ちになるということです。これも正月らしい明るい話、というよりも後から明るくなる話でした。

仲入りがあってから、正月のお年玉抽選会。今日の景品は、相撲カレンダー、噺家さんの手ぬぐい、携帯端末ケース、歌舞伎の小風呂敷・・これがいい。紫文師匠の都々逸本、そして寄席の提灯のミニチュア・・レア物だそうな。桂藤兵衛師匠の色紙、などなど。

0110jibocho06受付で授かった番号は「4」。結果としては大外れ。前後の「3」と「5」は当たってたのに、「4」はしっかりバイパスされてしまいました。

そういえば昨年は全員もれなく当たるということで、最後の最後に当たった覚えがあります。もう景品は一つしか残ってなくて選ぶ余地もなかったのでした。くじ運の悪さ、ここに極まれりです。

そして登場したのが柳家紫文師匠。でもその前の抽選が30分もかかってしまい、待ちかねて緊張の糸が切れてしまったようです。でもそこをうまくペースを変えて笑わせるのが紫文師匠の真骨頂です。

今日はいつもと気分を変えて、「木遣り崩し」の唄から入りました。そしてさのさの「餅尽くし」。久しぶりに聴く「餅尽くし」。しかしそれだけでは客席が納得しません。やっぱり一番期待度が高いのは、いつもの長谷川平蔵根多です。

今日は初めての根多も出てきました。もうこの観客の多くが紫文師匠の根多は知っているはずなのだが、今日は本当にノリがいいのです。大岡越前守も出てきて紫文師匠、最後はすっかりノリまくって下りて行きました。

そして最後が柳亭小燕枝師匠。果たして長講は出てくるのか。まずはおとぼけマクラでご機嫌伺いの後、正月に先代の桂文楽師の黒門町の自宅に年初の挨拶回りの話。目白から黒門町まで大挙して押しかけて、全員入れないで外で待ってたとのことです。そして江戸の夜回りの話から『二番煎じ』でした。

あんなに抽選が長く、紫文師匠もノリまくった後、それでも持ち時間は十分残っていました。『二番煎じ』はそんなに長い噺ではないはずなのだが、それでも実にたっぷり聴かせてくれました。何か聴き応えのある話を聴いたという余韻を残してくれました。

ということで、初笑い第二弾も終わりました。松飾りも外し、そろそろ2016年正月気分も振り払う時期なのでした。

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