立川談四楼独演会 北澤八幡神社 6月15日(水)

0615danshirou01今日は久しぶりの立川談四楼師匠の北澤八幡神社での独演会です。昨年10月以来です。現在季節は夏至前夜、なかなか暗くなりません。少し早めに着いたので、会場の参集殿の大広間はまだ座布団が並べられてただけ。最前列の右端を陣取りました。

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番組表を見ると新顔が二人、立川語楼さん、立川只四楼さん。半年お留守にするともうこんなに変わるのか。二人とも談四楼師匠のお弟子さんです。昨年10月の新顔だった立川笑坊さんが、もう三番目の上りです。でもだん子さんの姿が見えない。

やがて開演で開口一番は立川語楼さん。細身で目の表情に特徴があります。そして始めた根多が『つる』です。だんだん調子に乗ってきて、客席からも笑いの反応が出てきたのでした。

続いて立川只四楼さん。演目は『元犬』。そしてここに満を持して語らなくてはならない台詞が用意してあったのです。それはシロが人間になって、奉公先でご隠居から名前はと聞かれた時に、「シロ」、そうか「タダシロー」か。ここでしっかり笑いをとったのでした。

近くの顔見知りの人に聞いたら、この二人は前回と比べてずいぶん上手くなったとのことです。前座は進化が早いので、進化の経過を見るのも楽しみなものがあります。

次もまた前座の三人目、今度は立川談笑師匠のお弟子さんで、立川笑坊さん。8ヶ月前はまだ入門2ヶ月のほやほやだったのが、もうすっかり兄さんと呼ばれる立場です。そして演目は『真田小僧』。この人の演ずる小僧は実にイメージぴったり。体はでかいが、その表情が何とも小僧的なのです。

そして立川談四楼師匠の一席目。さて演目は?そして番組表の見開きを見ると、笑点の事が書いてある。何か裏話を聞かせてくれるのかな。マクラは今騒がしい都知事の話やイチローの話など、今は話題には事欠きません。

そして笑点のこともちょっぴり、そして円楽の名前も出てきたが、やはり現役同業者のスキャンダルは高座では語りにくいようです。

そして方言尽くしの話題に入ったのだが、どうにもまだマクラが続いているとしか思えません。生まれ故郷の群馬県から始まって栃木、茨城、埼玉、神奈川など関東一円から静岡、愛知と移って行きました。するといきなり東北に行ったり関西に飛んだりなど、一当たりのお国訛りを披露して、気がついた時には終わってました。

後から打ち上げで聞いたら、『勘定板』を演るつもりが時間がなくなってしまったようなのです。時事根多の豊富な時には談四楼師匠のような人でも時間管理を誤ってしまうのかなぁ。。。0615danshirou06

仲入りがあって談四楼師匠の著書「シャレのち曇り」を購入。師匠の最初の著作で文庫本になっていたものでした。もちろんサインもいただいたのです。

仲入り後はゲストの好田タクトさん。この人は珍しい指揮者の形態模写の芸を見せてくれます。でもこれがわかる人は少ないのでは。この芸で本当に食っていけるの、という疑問が頭を過ぎります。でもご本人曰く、浅草の東洋館を中心に33年この芸を続けているそうなのです。

まず始まったのがもじゃもじゃ鬘を取り出して、ジェームス・レヴァイン、アメリカの代表的な指揮者です。見たことないので本物は知らないが、このモノマネから本物の姿を想像できますね。もちろん下座ではタイミングを見計らいながらCDの音を流してるのでした。まさに指揮棒の動きに合わせて、CDを演奏している構図です。

続いてヘルベルト・フォン・カラヤン、小澤征爾、ストコフスキー・・・・そして最後に行き着いたのが、敬愛してやまなかったという朝比奈隆師でした。

その朝比奈隆師の模写は、80歳を超えて介助を得ながら指揮台へ上がる場面。その介助は会場の観客の一人を指名するという塩梅で、客を巻き込んだ賑やか形態模写のひと時でした。

再び三味線の音が聞こえて、普段の雰囲気に戻りました。談四楼師匠の出囃子です。演目は『明烏』が根多出しされてたので、遊び着風の羽織で上がってきました。今度はマクラも短く本根多です。

最近は吉原と言ってもその情景を知るのは、江戸資料館のようなところで古い写真を見るしかありません。談四楼師匠は大門や大見世の作りなど、吉原の特色を描写する言葉を話しに織り込んでいました。でもご本人ももう、本モノを実際に経験した年代からは遥かに離れています。もう廓話は、演者も観客も自分の創りだしたイメージの中の物語です。

でもそこで語られる男女の仲は永久普遍。浦里太夫と一晩過ごして色に目覚めた若旦那の時次郎。以後きっと、目覚めっ放しになることでしょう。

0615danshirou05終わってからはいつもの打ち上げ。会場の大座敷の中に5つ6つの車座ができるので、そこを談四楼師匠が巡回して行きます。こちらへ回ってきたところで、円楽問題について突っ込んだが、やっぱり同業者のことは言いづらかったようです。

今回はほやほやの前座さんと話す機会がなかった。前座というのは師匠にシゴかれて、客にイジられて成長するものと思ってたのだが、今回そのイジる機会がなかったのでした。

「立川談四楼独演会 北澤八幡神社 6月15日(水)」への3件のフィードバック

  1. 指揮者形態模写の好田タクトです。
    談四楼師匠の会に呼ばれて、緊張もしましたが、楽しく幸せなひとときでした。
    お江戸そーほー亭様と打ち上げでは、もしご挨拶をしていなければ大変失礼いたしました。
    これからもどうぞ、お見知りおきのほどよろしくお願いいたします。

    1. 好田タクトさん、コメントいただきありがとうございます。
      ご覧の通り、毒にも薬にも何の役にも立たないことを書いています。
      でも芸人目線も意識していますので、その筋の方からのコメントは、特に嬉しいものがあります。
      次のお目にかかる機会があればとおもいます。

  2. 指揮者形態模写の好田タクトです。
    見ていただきまして、ありがとうございました。
    これからもどうぞよろしくお願いいたします。
    先ほど、メールを送りましたが、うまくいかなかったので、再度送りました。

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