『佃祭り』に出てくる戸隠神社と梨の話

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戸隠神社と梨。この関係を知っている人はどれ位いるのだろうか。でも落語ファンならば知っている。これは『佃祭り』という噺根多に出てくるからです。
とは言っても最初から知っていたという人はほとんどいないはず。なのでこの根多を高座に掛ける噺家さんは、必ずこの由来についてマクラで説明しています。

噺根多の中での説明では、戸隠神社に梨を奉納し、梨断ちをすると虫歯が治るというものです。誰がどう考えても迷信です。でもこの由来が気になって少し調べたくなりました。

落語の説明は脇に置いておいて、戸隠神社という接点でGoogleで検索してみると九頭龍社というものが出てきました。

戸隠神社と言っても一つの神社ではありません。奥社、 中社、宝光社、九頭龍社、火之御子社という5つの神社が散在しています。その中の九頭龍社こそが虫歯の神様として崇められていたのでした。虫歯だけではありません。水の神、雨乞いの神、虫歯の神、縁結の神と、いくつもの願い事を引き受けているのです。

九頭龍社はその中で最も奥の戸隠山系の麓の、奥社の脇にあります。そこから先は危険がいっぱいの登山道しかありません。祭神は九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)とありました。そして丁度秋の紅葉が見頃と聞き、この九頭龍社を訪ねてみました。

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戸隠の紅葉の最盛期は10月中旬。そして日曜。大勢の観光客が押し掛けることを想定して、午前中の早い時刻に行きました。
しかし9時前というのにもう奥社入り口の駐車場は満車。最近なぜか戸隠はブームのようです。聴くところによるとパワースポットとして注目されているらしいのです。
調べたら縁結びのバワーが得られるそうで、道理で若い男女のカップルが多いし、婚活中の女性とおぼしきグループもよく見かけました。

駐車場から奥社までは1.9キロの道のり。砂利道の参道を歩いてゆくと、丁度中間点に随神門という山門があり、そこから先は樹齢400年の杉並木です。ここは普段ならば熊の出る山奥の参道ですが、紅葉の季節でかつ日曜の今日は観光客の行列です。

ぞろぞろとついて行って奥社までたどり着くと、九頭龍社は左側です。ここの説明書きを読むと確かに虫歯の神様とありました。でも梨を納めて梨断ちをすると虫歯が治るという記述はありませんでした。これ以上は神社の人に聞いてみなくてはわかりませんね。
でも賽銭箱に貼ってあった貼紙を見ると、梨を納める人が少なからずいるようです。それで虫歯が治れば良いのですが。

地元に長く住んでいる人にも聞いてみたのだが、そんな話は知らないとのこと。さらに以前出版されたという戸隠の民話集も見せてもらったが、このような伝説は載っていませんでした。似たような話はあったのだが。

ということでどうもすっきりとわかったという気にはなりません。引き続き暇な時に追求してみた方がよさそうです。

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