国立演芸場7月上席 落語芸術協会真打昇進披露 7月6日(水)

0706enman01国立演芸場5月中席は、落語協会の真打披露公演でしたが、今日は落語芸術協会の真打披露公演です。芸協では今回、橘ノ圓満さん、神田鯉栄(きらり改め)さん、三笑亭可風(可女次改め)さんの三人の真打昇進がありました。そして今日は橘ノ圓満さんの日です。

0706enman02 0706enman03 0706enman04 0706enman05 0706enman06あまり芸協の公演を見る機会のない我が身としては、橘ノ圓満さんは初めて見る人です。でもこの福を呼び込むような風貌に、何か魅力を期待させるものがあります。そして今日は桂歌丸会長を筆頭に、三遊亭遊三師匠、三遊亭円馬師匠、そして瀧川鯉昇師匠など、豪華キャストが出演します。それに加えて贔屓の三遊亭遊雀師匠も見られるのでした。

会場の国立演芸場に着くと入り口から外まで開場待ちの列。そして「満員御礼」の張り紙。すごい人気です。でもこの中には笑点引退後の歌丸師匠目当ての人も多そうです。

さて開演して開口一番は、三遊亭馬ん長さん。何て読むのかと少し考えたらわかった。「ばんちょう」でした。円馬師匠のお弟子さんです。本人も怖がらないでくださいと一言。そして始まったのが『元犬』でした。

最近心なしか前座噺として「元犬」を聞くことが多い気がする。少し前は『子ほめ』だったように思うのだが、これにも流行り廃りがあるのかな。前座だから師匠に教わった通りに喋ってるはずだが、かなり犬の性癖を誇張した演出をしていました。
続いてが橘ノ双葉さん、女性です。あまり江戸の香りはありません。創作を生業にしてるのか、親父ギャグを連発しながらラブレターの噺をしてました。後から演目表を見ると、『タケダ君へのラブレター』とありました。

次が聞き慣れた出囃子『粟餅』、贔屓の三遊亭遊雀師匠の登場です。今日は大御所のオンパレードのためか、早い上がりです。どうやら歌丸師匠も楽屋入りしているようで、この人までが歌丸いじりをしてました。そして本根多は馬鹿馬鹿しい夫婦の根多です。よくよく聞いてたら『堪忍袋』でした。これまで知っていた「堪忍袋」からかなりデフォルメしたものでした。

そして幕が下りで高座が下げられて、漫才。宮田陽・昇のお二人。結構派手に笑いを取るコンビです。生まれが片や秋田、此方広島ということでお国自慢、というよりも実に合理的な秋田弁の紹介。そうかと思うとモンゴル人の横綱の本名を立て続けにという具合でした。

続いてが三遊亭圓馬師匠です。芸協の大御所ですが、あまり聴く機会がなかった、というよりも自分が寄席の芸協の日にあまり足を運んでなかったと言うべきか。自身の独演会もあまり見かけず、出演は寄席中心のようです。そして今日の演目は『高砂や』でした。

そして幕が下りて再び開くと、桂歌丸師匠が座ってました。「待ってました!」の掛け声が飛びます。まさに笑点引退、その後の歌丸師匠です。歩くのが辛いということで、楽屋から高座へは30分かかるということですが、今日どうやって運ばれたかは謎でした。

演目は『つる』。以前の早口とは比べ物にならないゆっくりペースですが、この人は絶対に噛むことがない。暫しの歌丸ワールドを楽しませてくれたのでした。圓朝の大根多も良いが、このような小根多も味がある。でもきっと笑点で歌丸師匠のイメージを持ってた人は、このような根多を期待してたかもしれません。

仲入りがあってコーヒーを頼んだら、飲み始めようと思ったらもう仲入り後の開演のブザーが鳴った。慌しすぎる。席に着くと幕が上がって、橘ノ圓満さんの真打昇進披露の口上が始まりました。司会が三遊亭遊雀師匠、そして三遊亭圓馬師匠、瀧川鯉昇師匠、そして今日の主役の橘ノ圓満さんは頭を下げっぱなしです。あとは三遊亭遊三師匠、そして会長の桂歌丸師匠。

圓満さんが頭を上げるとなんとなく親しみの持てる童顔、と思ってたらもう52歳だそうなのです。38歳で入門し、師匠の橘ノ圓師が2年前に他界して、圓馬師匠に預けられたのこと。その圓馬師匠とも歳は3歳しか違わないということです。そして三代続いた江戸っ子ということでした。後で芸もたっぷり聴かせてもらえるのでしょう。

披露口上が終わって次が瀧川鯉昇師匠の登場。いつもの通り座布団に座って居住いを正し、ぐるっと会場を見回してしばしの沈黙。重々しく口を開いて、「舛添要一です」。。。

まあ、舛添氏がオリンピックに関わることなく無念の辞任してしまったことからか、前回の東京オリンピックの思い出をおとぼけたっぷりに語り、入った話は『粗忽の釘』でした。だもただの『粗忽の釘』ではない。鯉昇師匠の手にかかると思いっきりデフォルメされました。

続いて三遊亭遊三師匠です。久しぶりに見ますが、この人は芸協の大御所なのだが、あまり歳をとったという感じを抱かせない。10年前と変わってない感じです。行けばどこかで出てきてお馴染みの噺。出しゃばらないが場を引き締める風格を感じさせます。今日の演目は『親子酒』でした。

続いてトリ前の手品。北見伸とスティファニーのトリオで出てきました。今日の魔女軍団は二人いました。演目はイリュージョンで一人一人隠れたり出てきたり、そして最後が北見伸さんが魔女の一人を箱に閉じ込めて、その箱の上で閉じ込めた魔女と瞬時の交代の芸を見せてくれました。

そして最後が橘ノ圓満さん。披露口上のときには一言も声を発してなかったので、初めてその声を聞きます。その声を聞いた瞬間、あっホンモノの江戸弁だ。三代続いた江戸っ子の江戸言葉は違う、と感じさせらたのです。演目は『壺算』、意外に小根多だな。でも持ち時間があるので、たっぷり語っていました。

0706enman07この人もあまり自分の独演会などはやってないようです。やはり寄席の芸協出演日に行かないと見られないようなので、少し追っかけてみたい気になりました。

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