国立演芸場2月中席 鹿芝居「嘘か誠恋の辻占」2月11日(月)

寒い!立春を過ぎてそろそろ春の気配と思ってたら、超号泣の寒波襲来です。今日は国立演芸場2月中席恒例の鹿芝居です。今日は初日なのでした。さて何かハプニングの起きそうな予感です。

今日は三連休最終日で月曜だが休日。そのせいか満員御礼が出てました。めでたい事です。そして今日の鹿芝居の演目は「嘘か誠恋の辻占」ということで、「辰巳の辻占」という噺を脚色したものということです。

国立演芸場に着くと人が多い!何となくざわざわしています。そしてやがて開演。開口一番は林家彦星さんでした。名前からしていい男のようなイメージだが、出てきた彦星さん。イメージ通りでした。声もなかなかいい。演目は『牛ほめ』でした。

続いては金原亭馬久さん。この人は体も大きく存在感がある。前座の時から記憶に残ってましたが、着々と芸歴を重ねて腕を上げてるのでしょう。今日の演目は『狸札』でした。

次が金原亭馬治さん。今日は後から鹿芝居があるので、落語の方は軽目です。演目は『真田小僧』でした。

続いて蝶花楼馬楽師匠。あれ、少しスリムになったかな。でもマクラは健康の話ではなく酒の話。そこから入ったのが『替わり目』でした。

そして一度幕が降りて再び開くと漫才のハル&ヨノ??何ということはない、古今亭菊春さんと金原亭世之介さんのコントでした。今日は落語の出番はないそうです。

まずは世之介さんが紐の手品。寄席の手品でアサダ二世さんがよく演ってる根多です。その後菊春さんが歌舞伎の「助六」に扮して登場。大向こうから「成田屋」!の声がかかりました。手品と助六の取り合わせ、誰がどう見てもミスマッチなアンバランスなコンビでした。

続いては林家正雀師匠。今日の演目は『松山鏡』でした。越後の松山村の出来事で、いかにも田舎っぽく決めてくれました。

そして仲入り前最後はは金原亭馬生師匠で、演目は『稽古屋』。途中鳴物も入って艶っぽく聴かせてくれたのでした。

そこで仲入りになる前に獅子舞があります。演ずるのが先のハル&ヨノのコンビ。やはりこれがあるから落語を演ってる暇はないのです。また獅子舞と鹿芝居はセットとして組むのが慣例とのことと言ってました。

やがて二匹の獅子は客席へ下りて、満員の会場を回って祝儀をねだります。祝儀を上げた後、肩の凝る人は肩、腰の痛い人は腰、足の悪い人は足、頭の悪い人は頭を噛んでもらうと万病が治る。

多くの人は頭を噛んでもらってました。誰もがもっと頭が良くなりたい???

仲入りがあっていよいよ鹿芝居の始まり、舞台の幕が歌舞伎の定式幕に変わりました。拍子木が入って幕が開きました。今日の演目は『嘘か誠恋の辻占』。

鹿芝居といえば、「らくだ」「芝浜」「文七元結」などが定番ですが、今日は『辰巳の辻占』の話、あまり聴くことの少ない話です。そもそも落語というのは登場人物が少ないので、そのまま芝居にしても一座のメンバー全員に役は回ってきません。そのために話を膨らませる必要があるのです。

この鹿芝居は竹の屋すずめの名前で正雀師匠が脚色しているようです。この一座の馬生師匠と正雀師匠の門下の芸人さんの特徴を生かした役を作って、オリジナルの噺根多を脚色してるようでした。

でもだいたいパターンは決まってます。やはり主役は馬生師匠で伊達男の若旦那。正雀師匠は女型。でも今日は娘役専門の林家彦丸さんが来てないので、正雀師匠直々に辰巳の花魁になってました。そうやって本番に入っていったのはよいのですが、今日は初日でした。想定外の連続です。

滑ってひっくりかえって鬘が脱げたりセリフが飛んだり、でもそこは落語家の本領発揮で、失敗は笑いのアドリブで乗り越えてゆきます。転んでも只起きない芸人魂です。でもそれでいいのだ。

終わり良ければすべて良し。笑って楽しんで終わればそれで上々なのでした。そして最後は舞台からの手拭いを撒いて、三本締めで終わりました。ああ、今年も手拭いを取ることができなかった。。。。

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