国立演芸場 7月中席初日 柳亭市馬主任 7月11日(金)

0711kokuritsu01台風一過。夏にしては珍しいピーカン晴れ。そして急に暑くなった。でも昨日までは台風が来ているので行けるかなと心配していたのでした。

国立演芸場もすっかり夏。中席のトリは柳亭市馬師匠です。そして今日は初日で何を聴かせてくれるのか。開演15分前位に入って行ったが客足は今ひとつ。半分も埋まってない状態でした。

0711kokuritsu020711kokuritsu03 まず開口一番は柳亭市助さん。名前からしても市馬師匠のお弟子さんです。

国立演芸場の定席では、前座も15分位の持ち時間があるので、かなりたっぷり語ります。演目は『子ほめ』でした。

次に柳亭市弥さん。この人もあちこちで前座姿を見ていたのだが、もう二つ目になって1年半ということです。落ち着いた高座で『金明竹』でした。

続いては柳家小せんさんの予定が、代演で桂文雀さんで『ぞろぞろ』でした。これも持ち時間の余裕があったのか、お稲荷様のご利益のあたりの仕込みをたっぷり演ってたので、「元犬」なのか「ぞろぞろ」なのかすぐにはわかりませんでした。

そこで一度幕が下りてまた上がって、江戸家小猫さんの登場です。そしてまず芸名の小猫の由来。代々猫八そして小猫は親から子へと伝承されるという事で、今の猫八師匠は実の父親という事です。さらにお爺さんがあの、お笑い三人組でお馴染みだった猫八師匠です。

でもさらにその先代がいた、という事で今目の前にいる小猫さんは四代目なのでした。 そして江戸家流の指笛の鳴らし方も披露して、鳥の声や動物の声。それは昔から寄席で聴く事の出来た代々の猫八・小猫の芸そのものでした。切れ味もありました。

続いて柳家小のぶ師匠です。初めて聴く人なので中堅クラスの真打ちなのかなと思ってたらとんでもない、もう長老と言われてもよいくらいのご年配。

後で調べた見たら寄席には出演しない幻の噺家と言われている人だった。CDも発売してるのでした。ということはこんな人に出会えた事がラッキーと言うべきなのかもしれません。

喉を痛めてるのかな??声が出にくいようです。したがって迫力を期待するのは無理。年季による味わいを求めることになりますが、それにしても地味な噺家さんです。演目は『たがや』で季節感たっぷりでした。

そして仲入り前が柳家小里ん師匠です。生粋の江戸言葉を聞かせてくれる師匠ですね。演目は『青菜』でした。誇張のないゆったりとした「青菜」で仲入り前を締めてくれました。

仲入り後は橘家圓十郎さん。この人も初めて見る人でした。元相撲取りと見間違う体型でノッシノッシと現れたがどうも高座に座るのが大変そうです。 そして語り口はどこかで聞いた事のある調子。そうです、あの橘家圓蔵師匠の芸風をそのまま継承してたのでした。

調べると師匠は竹蔵師匠なので、間一代おいた隔世遺伝のようなものです。演目は『湯屋番』だが、やはりかなりハチャメチャにアレンジされた「湯屋番」でした。

次が五明楼玉の輔さんの代演で、柳亭燕路師匠です。その前に圓十郎さんから小さい師匠なので前へどうぞなんて言われていましたが、確かに座布団が大きく見えます。でも声はよく通るのでだいじょうぶ。演目は『天狗裁き』でした。

そしてトリ前のヒザは柳家小菊姐さんの俗曲。寄席の彩りです。国立演芸場へご案内〜〜い、実は本当は吉原、から始まって民謡、そして都々逸。「都々逸はすぐ終わっちゃうのだからぼんやり聞いてては駄目よ!」といつものお叱り。そして最後が『両国』をたっぷり聞かせてくれました。

いよいよ最後がお目当て柳亭市馬師匠の登場です。落語協会会長となって今をときめく市馬師匠、演目は。道楽や勝負事のマクラで話題を振り、『笠碁』に入ってゆきました。

ご自慢のノドを聴かせてくれる場面はありませんが、これも柳家の有名な演目。湿っぽく静かな展開の噺の中でも、適度な起伏やくすぐりで飽きさせない。そして最後に「被り笠つけたままじゃないか」とストンと落として終わりました。

0711kokuritsu04ハネてから外に出ると西の空が真っ黒で怪しい雰囲気です。一雨降る前に帰りを急いだのでした。

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