五代目三遊亭圓樂一門会 国立演芸場 10月21日(金)

2021enraku01毎年秋のこの時期、国立演芸場で圓樂一門会があります。普段は永谷のお江戸日本橋亭やお江戸両国亭に出演している一門が、国立演芸場にやってくる。それを楽しみに聴きにゆきました。

今日21日が初日で3日間の公演。ここに圓樂一門に所属する噺家さんが一席ずつ受け持ちます。普段あまり馴染みのない人がたくさん出てくるのです。

2021enraku02 2021enraku03 2021enraku04そしてトリはやはり一門の大御所だったのだが、今年は贔屓の三遊亭兼好師匠が3日目のトリを務めてました。この人は笑点には出てないが、自力で獲得した人気は隅には置けませんね。そして今日のトリは贔屓の三遊亭鳳樂師匠です。そういえば揃いの半纏を着た鳳樂追っかけ隊の人もちらほら来ています。

開演は13時となってるのだが、実際は12時45分から始まりました。まずは前座です。だれかなと思っていたら、おー、三遊亭兼好師匠のお弟子さんのけん玉さんではないか。すっかり前座業が板についたようで、なんとなく余裕も感じられる高座。そして目で笑わせる特技を発揮。隣に座っている女性がよく笑ってる。演目は『まんじゅう怖い』でした。

そこで高座返しで出てきたのは外国人の前座。名前は何というのだろうか。後からわかったのは、この人はスウェーデン人ということでした。そういえば前列左側に外国人ファミリーが座ってる。彼の両親なのかな?

続いてが三遊亭らっ好さんが『豆や』。マクラは昔の売り声から入ってきました。こういう商売が成り立っていたお江戸の昔って、いい時代だったんだなと思わせる噺です。

次が贔屓の鳳樂師匠のお弟子さんの鳳笑さん。この人も目の表情を使って表現します。演目は『猫と金魚』、略して『猫金』。ちょっと珍しい話です。そして短い噺です。その短い噺に枝葉をつけながら持ち時間いっぱい演じていました。

続々一門の若手が登場しますが、次が三遊亭楽生さん。「待ってました!」の声がかかりました。見ると例の半纏を着た人。そこには三遊亭樂生と書いてある。この人にももう追っかけ隊がいるのか。

演目は『啞の釣』これも珍しい噺なのだが、きっと啞というのが差別用語と見なされて、あまり上演されないのかも。演ずる楽生さんの芸風は明るさそのもの。能天気なほど明るい。

そこで緞帳が下りてきました。そして三遊亭圓橘師匠が出てきました。若手が一生懸命練習してできるようになった「かっぽれ」を披露するそうです。

幕が開いてそこにまず現れたのが三遊亭鳳志さん。鳳志さんが先導してまずは前座衆。出てきた出てきた、まだ入門1年にも満たないはずのじゃんけんさんも加わっていました。続いて二つ目衆、そして真打衆と続きます。やはり若いと動きもシャープですね。かっぽれに続いて『深川』、そして全員登場の総踊りで締めたのでした。

再び幕が開いて、次が三遊亭全楽さんの『初天神』。そろそろ仲入り前の締めくくりも近くなってきました。

そして仲入り前は三遊亭圓橘師匠、そういえば圓橘師匠の高座って、初めて見るのでした。演目は『小言幸兵衛』。最初は猫にまでお説教する幸兵衛さんです。でも、話が進むと店を借りに来る人に話を捏造して断ったり、家主芝居ということで、芝居の真似事の場面が出てきます。それを演ずる圓橘師匠の声がなかなか渋いのです。

仲入りがあって三遊亭好太郎師匠です。酔っ払いと俥屋が出てくれば、演目は『替り目』です。やはり今日の公演の主役は前半が圓橘師匠、後半が鳳樂師匠ということで、他の人は軽めの根多が続いてるようです。

トリ前は漫才の母心の二人が出てきました。片方の芸名オカンさんはこれまでいつも女装して出てきてたが、今日は男のスーツ。でも凄い柄のスーツです。何と表現したら良いのか。もう片方の関あつしさんも赤い眼鏡でアクセントをつけています。

そしてやはり出てきました歌舞伎の物真似。これがこのコンビの見せ所。オカンさんは盛んに見栄を切るなどで客席の視線を引きつけてました。このコンビは勢いがあります。これからさらに売れる予感がありますね。

そして最後が三遊亭鳳樂師匠の登場です。出囃子は「中の舞」。いつもだが鳳樂師匠は高座姿でも魅せてくれます。マクラは浄瑠璃の道楽の話を少しして、すぐに本根多の『寝床』に入ってゆきました。あとは会場を包み込む鳳樂ワールドです。

久々に聞くような気がする。ふてくされていた旦那の気持ちが回復して、舞い上がってゆくその心理描写。まさに落語の醍醐味。鳳樂師匠の独壇場でした。

2021enraku05終演は16時過ぎで、もう夕暮れが近くなってました。秋の夜長です。

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