二子玉川郷土史会「落語で辿る大山道」 玉川町会会館 1月23日(土)

0123tamagawa01今日はアマチュア落語家の落語会です。場所は二子多摩川駅からすぐのところの玉川区民会館、主催は二子玉川郷土史会と町会です。

この会場は入り口のあたりがわかりにくく、案内地図をみていると、主催者と思しきひとが通りかかって、案内してくれました。

0123tamagawa02 0123tamagawa03 0123tamagawa04会場に着くと既に今日に演者のせたが家志ん金さんと、せたが家小判九(こばんくと読む)さんは着替えて受付に立っていて、もう臨戦態勢です。でもまだ開演まで30分以上時間があり、客席も空席が目立ちました。

やがて席もほぼ満席になって開演です。まず主催者の二子玉川郷土史会の会長の挨拶。二子玉川を通る大山街道の事を軽く喋って、今日の落語の趣旨説明。その後開口一番でせたが家小判九さんの始めた根多は堀之内でした。昨年この金融機関に入行したほやほやの職員です。でもこの堀之内の粗忽者は、なかなか扱いの厄介な人物のようです。

フレッシュなドタバタ劇を演じて、次が今日のメインのせたが家志ん金さんの「大山詣り・上」です。せたが家志ん金という高座名、勤め先の金融機関名がそのまま高使われているんです。せたしんの大看板なので、すっかり手馴れた落ち着いた調子で始まりました。

演目の「大山詣り・上」。有名な落語根多の「大山詣り」が復路の話だったので、これとうまくつながるよう創作した往路の噺です。その中に「黄金餅」の町名尽くしにあやかった宿場尽くしの場面があります。二子多摩川も大山街道沿線でなので、地元の郷土史会から呼ばれたという経緯です。そんな期待に応えるべく、今日は志ん金さんは特別に近辺の地名をたくさん盛り込みました。

近所の地名が次から次へと出てくると、聞き手もウンウンとうなづく。地元の人にも親近感いっぱいです。以前伊勢原で演った時には、伊勢原市近辺の地名を盛り込んで、地域サービスしていました。郷土史をもとに落語根多を創作し、後世に語り継ごうというこの企画、なかなかウケも良いものがありました。

この後は志ん金さん小判九さんと、地元の郷土史会の人たちとの打ち上げです。ここには駒沢給水塔風景資産保存会(こまQ)の人なども来て、世田谷区の風景資産保存を目的に活動している人が集っていたのです。
そこで二子多摩川近辺の名所旧跡を参照しながら、大山講の伝統の話。そしてこの『大山詣り・上』の創作へ至った経緯などを話しながら、結構アカデミックな打ち上げのひと時でした。

0123tamagawa05大山街道による街興しの発想は、単に特定地域だけを盛り上げることではありません。赤坂御門から大山山頂までの77キロの沿線をつないで、その街道沿い全体を盛り上げようというものです。二子多摩川は街道沿線で丁度多摩川の渡しという特徴的な地点です。その先に江田宿、長津田宿、海老名、厚木、伊勢原、そして大山とつながった、歴史な裏付けられた線が描かれています。

お江戸の昔の江戸っ子は大山詣りが好きで、江戸各所に大山講ができました。その人たちが納め太刀を背負って、大勢でここ二子多摩川ご当地の二子の渡しから船で渡って行ったことでしょう。

この『大山詣り・上』という創作落語は、この大山街道を盛り上げる役割を背負いつつ、語り継いでもらいたいというのが切なる願いなのです。

その意味ではまだまだ「大山詣り」は未完結。その一方上方のお伊勢参りの道中噺を見ると、「七度狐」、「三十石」、「こぶ弁慶」のような面白い噺がいくつもできている。これを目指して「大山詣り」の夢もは、さらに大きく広がることでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください