三遊亭鳳樂独演会 国立演芸場 3月29日(金)

もう3月も月末日、とは言ってもあと2日あるが休日なので、今日が実質の月末日です。そして多くの企業の期末日でもあります。さらに何と言っても平成最後の落語会なのでした。

そんな日なのですが、会場の国立演芸場に着くとロビーには人が溢れていました。でも考えてみると鳳樂師匠のファンは年配者が多いので、もう期末日月末日なんて関係ない人が大部分なのかもしれません。そういう自分も半分そうでした。

すぐに開場で入場して着いた席は中央ブロックの前から3列目。前に福禄寿様さえ来なければいい席です。そして待つこと暫し開演です。開口一番は三遊亭鳳月さんでした。

鳳樂師匠最後の弟子ということで、二つ目になった今でも開口一番を務めて、高座返しもしなくてはなりません。でも羽織は着て上がってきました。白っぽい薄色の羽織ですが、何だか徹夜明けみたい。ヘアスタイル変えた?でもやはりこの人はもともとステージ慣れしていたもので、落ち着いた口調で携帯の電源を切ってくださいと、言ったあと泥棒の話に話題を振ってゆきました。

でも泥棒の話といいながら、出てきたのは八っあんと大家さん、何の話かな?そのうちに造作のない部屋に絵を描いてもらう。『だくだく』でした。

続いては三遊亭鳳志さん。焼き餅をこんがり焼くところから入った噺は、『悋気の独楽』でした。この人も真打になってもう10年は経ってるのでは。そろそろ飛躍する姿を見たいですね。何と言っても同郷の噺家さんなので、親近感も違います。

そして「正札付」の出囃子が鳴って三遊亭鳳楽師匠の登場です。今日は二席の根多は根多出しされています。まずは『町内の若い衆』。仲入り後の「鼠穴」が長いので、まずは軽い根多でご機嫌伺いでした。

そこで10分の仲入りがあり、2階のロビーに出ると相変わらず打ち上げの受付をしていました。今日は参加せずに帰る予定でしたが、受付簿を覗くと結構集まってるようです。参加したい気も半々なのだが、来る前に腹ごしらえしてしまったのでした。

そして鳳樂師匠の二席目の『鼠穴』が始まりました。まずは師匠の着物に注目。茶色の結城は圓生大師匠のお内儀さんの着物を仕立て直したとのことでした。人情噺を演る時によく着用するとのことです。今日の「鼠穴」の根多に合わせて用意したものでしょう。

江戸名物の伊勢屋稲荷に犬の糞というだけあって、伊勢屋という屋号はあちこちに沢山あった。あまり沢山あって紛らわしいから、主人の名前と組み合わせて、伊勢Xなんというのも現れる。伊勢丹はその典型だそうです。

そしてもう一つの江戸の名物は火事です。「鼠穴」はお店と火事の話です。さらにもう一つ仕込まなくてはならないのが、夢は五臓の疲れ。全くの死語で、「鼠穴」の話の中でしか聞いたことのない謂れですが、この噺のサゲがわかるためにはこれを仕込んでおかなくてはならないのです。

田舎での親の身代を継いだ兄弟の話、弟の竹次郎が身を粉にして成功した後に兄を訪ねて飲み明かし。泊まった寝床で見た長〜い夢。その夢の中に出てきたのが江戸名物の火事でした。一気に財を失い、娘を吉原に身売りして受け取った50両を掏摸に盗み取られ、吾妻橋から身を投げようとして目が覚めた。夢は土蔵の疲れという塩梅でした。

やはりこのような噺にこそ鳳樂師匠の持ち味を存分に楽しめます。ということで平成最後の落語会を締めくくっていただきました。

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