三宿のむぎんぼう寄席 笑福亭笑助 8月12日(火)

0812muginbou01先月に続いて三宿のむぎんぼう寄席。笑福亭笑助さん、山形からこれのために駆けつけたのでした。そしてゲストは同じ笑福亭鶴光師匠一門の、笑福亭羽光さんです。

開演30分前に到着すると、羽光さんが出迎えてくれました。ジーパンにTシャツ姿ではない、しっかりと夏の羽織の装いでした。もう臨戦態勢、気合が入ってる。今日は一番乗りでしたが、その後すぐに何人かの来客がちらほら、それでも半分位しか止まらない、現金なものだ。

0812muginbou020812muginbou03さて開演、開口一番は主催者の笑福亭笑助さん。高座に上がって会場をぐるっと見渡して、山形を思い出したですって。 どういう意味かってぇと、東京へ来ると実に人が多い。しかし山形は人が少ない。その山形で仕事をしているのと同じ雰囲気だってぇのです。

先月は空調からの雨漏りで大変難儀をした。でも今日は直っているようで一安心です。そんなマクラでご機嫌伺いをして、笑助さんの一席目は、根多出している『青菜』です。『青菜』はこれまで何人もの人のをのを聞いている、でもみんな江戸。上方の「青菜」はまだ聞いていない、江戸とどう違うのかな?

0812muginbou04ここで出てくる酒が「柳蔭」、でもこれを江戸の噺家さんは一様に「直し」と言い直してます。もともと「柳蔭」は上方での呼び名なので、さすがに笑助さんも「直し」という言い直しはしていませんでした。ちなみに「柳蔭」というのは、焼酎とみりんを半々に割って冷たく冷やしたものです。夏の食前酒と言えましょうか。

そして断り口上の「鞍馬から牛若丸が出でまして、名を九郎判官」「義経義経」。ちょっと考えながら「義経義経」。 そして植木屋さんが帰ってがさつな女房に言わせたのが、「鞍馬から牛若丸が出でまして、名を九郎判官、義経義経」「うーーん」。

まあ、このあたりの演出には演者の個性の出るところです。そして柳蔭の涼しさと、帰った長屋の暑苦しさの対照が聴かせ処ですね。

続いて笑福亭羽光さん。開演前からいつでも出られるぞという構えだったから、勇んで上がってきました。そしてリクエストは?用意していた根多は、『荒茶』と創作ネタでした。 もう迷うことなく「荒茶」をリクエスト。そうだ思い出した、この根多は羽光さんの師匠の鶴光師匠の得意ネタだったのです。

鶴光師匠の一門というのは、上方落語でありながら活動の本拠を東京に置いている、そんな微妙な立場の一門なのです。 羽光さんも言葉は上方弁だが、活動は東京中心と言ってました。そして大阪に里帰りをして、天満天神繁昌亭へ行くと、何とも複雑な気持ちのようです。

それはさておき、「荒茶」が始まりました。ここで肝になるのが加藤清正。何しろ身長2メートル、そして顔の長さは髭を含めて1メートル、その巨大感が見せ所です。さらに加えて茶道をやったことある人にとって、この噺は実にキモチち悪い。濃茶を送ってゆくうちに量が増えるなんて考えられない話です。羽光さんその辺あたり、ずいぶんあっさり演じていました。

仲人りがあって最後は笑助さんの二席目、根多出し演目は『壷算』でした。これも江戸ではさんざん聞きましたが、上方版は初めてです。 ストーリーは同じですが、演出はかなり違いますね。

サゲも今まで聞いてきたものとは違いました。 そして何故か今日は小生頭脳明晰で、この話のトリックを見抜いてしまう勢いでした。いつもは煙に巻かれてしまうのですが。

毎回仲入り後は笑助さんの手ぬぐい争奪戦のジャンケンがあります。もうむぎんぼう寄席も5回目か6回目になるので、いい加減確率的に当たるんじゃないかと思ったが、今回も当たりませんでした。当たらなければ当たらないほど、笑助さんの手ぬぐい欲しくなってしまうのです。

次は11月の第2火曜でまだゲストは決まってないということでしたら、それよりも次は手拭当たるだろうな。。。。ということで第51回むぎんぼう寄席は無事終わりました。三宿の夜は更けてゆく。

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