三宿のむぎんぼう寄席 笑福亭笑助 3月10日(火)

0310muginbou01先月に続いて、今月もむぎんぼう寄席がありました。笑助さん寒い寒い山形から出てきたら東京も寒い。もう3月中旬になるというのに、日本列島寒さで縮み上がっています。今年7回目の爆弾低気圧の仕業なのでしょうか。

0310muginbou02 0310muginbou03開場後に無吟坊に着いたが、どうも会場も寒い。今日は客の出足が芳しくありません。先月は大入りだったのに今回はこの調子。何が違ったのかいささか不明です。

今日は笑助さんの演目は根多出しされてます。『七度狐』と『あくびの稽古』とあります。『七度狐』は以前この席で聴いた演目だが、この噺気に入ってるのでまた聴きたい。そしてゲストは春風亭昇々さんです。

やがて開演、出演者は楽屋裏の調理場で着替えて出てくるが、暖簾の下から裾が覗いてる。やがてカセットの音量を上げた出囃子で笑助さん登場です。あらかじめ設えられた、見台、膝隠し、小拍子に更に張り扇まで持ってる。何をやろうとしてるのか。

始まって今日の雰囲気は静寂。やっぱり寒いと客足も鈍るのか。でも山形はもっと寒いと強調。

そして今日は古式の形式て語るとして、小拍子と張り扇をパタンパタンやりながら、長い長い口上です。その言い立てがーなかなか聴かせる。でも続けているうちに、ちょっと息が切れてきたのはご愛嬌。やはり長過ぎる口上だったようです。

その言い立ての続きで、喜六清八の凸凹コンビのお伊勢参りの始まりです。その道中、草むらに投げた石が寝ていた狐の頭にコンと当たった。犬だったらワン、猫だったらニャン。でも狐だったからコン。そこから七度狐と呼ばれるワル狐の復讐が始まりました。

麦畑の川、尼寺に泊めてもらって夜中の弔い。それらの全てが幻。とことん狐に手玉に取られる展開。「王子の狐」とは逆パターンでした。この噺は何度聴いても面白い。

続いて今日のゲストの春風亭昇々さん。名前からして昇太師匠のお弟子さんです。現在二つ目です。

まずはマクラで笑助さんに呼ばれる縁、そして友達の結婚式の司会を頼まれた話などをしてから、だんだん話題が色っぽくなってきました。入った噺が廓話の『お見立て』です。昇々さん、声がでかい。かなりオーバーな演出です。客の一人の女性が笑い転げていました。

落語で喜瀬川という花魁が出てくると、嫌な女の典型です。嫌われてることも気がつかず、自分が色男の真夫と信じてる田舎っぺの金持ちの杢兵衛お大尽。でもお大尽というのはどこか男として共感できるものがあるのでした。

仲入りがあって最後が『あくびの稽古』。江戸では『あくび指南』ですね。上方には「指南」という言い方はないのかな?

これはあまり長い噺ではない、軽い噺のはずです。上方版を聴くのは初めてです。笑助さん高座に上がって、いつものじゃんけんによる手拭い争奪戦が始まりました。今日はあっさり勝負がついたのでした。

そしてマクラも短く本根多です。それもしつこく伸ばすことなくあっさり目。話の展開とサゲは同じだが、あくびの稽古の場面が江戸と上方では違っていました。

ハネてから封筒に投げ銭形式の木戸銭を入れて、会場を後にしました。外は芯から冷えてくる。きっと明日は氷点下になるのではという冷たさでした。

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