三宿の「むぎんぼう寄席」 笑福亭笑助 5月12日(火)

0512muginbou01今月もありました、笑福亭笑助さんの「むぎんぼう寄席」。世田谷区の国道246号沿い、高速道路下、バス停前。そこにある夢吟坊といううどん屋が会場です。毎月第二火曜日が定休日なので、その日を狙ってもう55回目の会なのです。

変わってるところがあると言えば、木戸銭は後払い。その金額も客の気持ち次第なのです。昔の寄席のスタイルを模してのことですね。

今日のゲストは瀧川鯉橋さん。瀧川というのは珍しい亭号ですが、春風亭柳昇の一門だそうです。瀧川クリステルとは関係ありません。

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そして今夜は台風のやってくる気配で、外は風が強くいつ土砂降りの雨が降ってくるかわからない。会場に一番乗りで入ると笑助さんが心配そうな顔です。今日はこんな天気でお客さんが来てくれるのかな。。。それはあたしも心配です。でも心配ご無用、開演までの間にずいぶん入ってきました。でもそれでも、椅子を用意しすぎたようでした。

ちょっと時間遅れで開演。今日もいつものとおり根多出し演目で、まずは『うなぎや』。軽い演目ですが、店のテーブルの上に設えた高座いっぱい動き回らなくてはいけません。もちろん見台、膝隠し、小拍子の三点セットは、邪魔になるから置いてありません。高座から転げ落ちそうな態勢で、うなぎを捕まえる仕草でした。そしてうなぎ任せで日本一周してきたのでした。

続いて今日のゲストの瀧川鯉橋さん。笑助さんがドタバタした後、実に落ち着いた雰囲気です。でも笑助さんを兄さんと呼んでいたから後輩なんですね。古くからの知り合いではなく、山形で出会ってゲストに招待されて、顔を合わせるのは今日が二回目とのことでした。

そして泥棒は落語家にとってはおめでたい根多。客の心を盗み取ってしまおうという魂胆です。始まった噺は『転宅』でした。盗みに入った家の年増のお妾さんに騙される間抜けな泥棒の噺です。まあ、落語の世界には鼠小僧次郎吉のような格好いい盗人は出てこないのですが、それにしてもこの泥棒、元義太夫師のお妾さんにしっかり語られました。

仲入りがあって再び笑助さんの登場です。演目は『天災』。これは暴れまわる噺ではないので、高座には三点セットが置かれています。まず恒例の、笑助さんの手拭い争奪のじゃんけん。三色四色の色刷りなので、コストがかかってる手拭いだそうです。

しかしニュースで、ネパールでまた大きな余震があって被害が出ているとのこと。こんな日に『天災』なんて演っていいのかなと言いつつも始まりました。聴いてると上方落語には珍しい八五朗が出てきました。紅羅坊名丸先生も出てきました。婆あを蹴飛ばす乱暴者の八五朗も江戸っ子スタイルそのままです。

何事も天災だから諦めが肝心ということでしたが、そこで帰りが心配になってきました。台風が来てるから帰宅中に雨が降り始めて傘が飛んだらどうしよう。そうは簡単に諦められない我が身があるのでした。

ハネてから外に出ると本当に雨が降ってました。傘をさしても振り回される。だましだまし風に持ってかれないよう注意しながら歩いたのだが、帰ったらズボンの裾がびっしょりでした。

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