アトリエそら豆落語会 柳亭市弥独演会6 1月27日(日)

今日の落語会会場のアトリエそら豆は、小田急沿線の祖師ヶ谷大蔵の商店街の中にあります。その商店街は「ウルトラマン商店街」として異彩を放っています。

その一角にあるカフェ。そして柳亭市弥さんも祖師ヶ谷在住ということで、典型的な近所落語会なのです。集まってくる人も多くは近隣の住人ですが、ここのママさんの人脈で東京の反対側から来る人もいます。

開場時刻に駆けつけたところ、予約を入れるのを忘れていた。まさに飛び入りだったのだが、キャンセルが出ているということで歓迎して入れていただきました。

既に店のテーブルを寄せて高座も設えてあります。もう落語会は何度も主催しているので慣れたものです。そして市弥さんも現れました。

今日は既に前のお座敷を終えてとの事です。観客も続々入店して20人程度の会場は満席です。子供もいる。まさに近所のお父さんお母さん、お爺さんお婆さん、そして子供たち。典型的な町内イベントの雰囲気の中、開演時刻の17時を回り、ラジカセの出囃子が鳴って市弥さんが上がってきました。

まずは少し高いところから会場を見回して、今日は子供さんが多いですね。と、学校落語の乗りで始めました。子供に喜んでもらえるのが与太郎の出てくる話で、始まったのが『牛ほめ』でした。まあ確かに、穴が隠れて屁の用心は喜びますね。でも秋葉さまのお札ってイメージできるかな?

続けて二席目は『千早振る』。これは子供向きであるようなないような。最近の子供は百人一首やるのかな?知ったかぶりでこれほどの講釈ができるのかな、という位長い講釈をしてました。端折らないでフルセットで聴かせてくれたのかもしれません。

そこで仲入りが入ってもう一席あります。今度は少し大きな根多を入れてくるのでしょう。それにしても今日は寒い。寒い日にふさわしい『二番煎じ』を入れてきました。

江戸時代の町内夜回りとその見張り番の話です。番屋での酒と猪鍋が出てきたときには時刻は18時を回ってました。そして後ろの調理場では名物「市弥弁当」の仕込みの音と、いい匂いが漂ってきます。そこで市弥さん扇を箸に見立てて目の前の子供に食べさせたつもり。子供もそれに乗ってたべたつもり。見ているこちらもますます腹が減ってきました。

その中で気になったのが、町内見回り係の一人の黒川先生。何度も出てきます。後からわかったのは、会場に来ている実在の人物でした。打ち上げの弁当タイムの時は隣に座っておられました。

そんなこんなでいじりいじられの「二番煎じ」も楽しく終わり、店内を現状復帰していよいよ「市弥弁当」が食べられる打ち上げです。なぜ「市弥弁当」なのか?それは市弥さんの好きな唐揚げが多く入ってるとのことです。

ワンコインの飲み物を頼んで、初笑いの乾杯してあとは市弥さんとの歓談です。聞けば出囃子を鳴らしてくれた人が生の落語が初めてとの事。よく出囃子の鳴らし方わかったな。

最近は落語のCDやDVDが多く出回ってるので、録音も含めて落語は初めてという人はほとんどいないでしょう。CDやDVDならば、今は亡き昭和の名人の芸を見ることもできます。志ん生、文楽、圓生、志ん朝、・・・何でもござれ。

でも声を大にして言いたい。やはり落語は生が一番です。演者と同じ空間で同じ空気を吸ってこそ、観客も落語の世界に参加できるのです。そんな雰囲気で今日のアトリエそら豆落語会は終わりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください