「伝承話藝を聴く会」神保町東京堂ホール 4月2日(土)

0403wagei01今月も続く落語三昧。何しろ先月は自分が一人で行っただけでなく、誘われて行った席もあって10回を数えてしまいました。その勢いが4月になっても続いてます。そして今日は「伝承話藝を聴く会」。これも10年で36回目を数えるものになり、そのうち20回も参加していました。

出演メンバーはここ10年変わっていない。いつも桂藤兵衛師匠、柳亭小燕枝師匠、そして宝井琴柳先生です。このお三方が回り持ちでトリを務めているのでした。今回は宝井琴柳先生がトリです。

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0403wagei06 0403wagei07 0403wagei08今回も開演1時間前に到着して、番組表を受け取って前の方のいい席を確保しました。一番乗りと思いきや、上には上がいますよ言われてしまい、会場に入ったら4、5人がすでに最前列の席に座ってました。とにかくこの会場は床が平らなので、下手なところに座ると目の前に福禄寿のような人に座られたら目も当てられません。そうこうしているうちに気がついたら会場はほぼ満席。最近この落語会は本当によく人が入るようになりました。

そして開口一番は桂藤兵衛師匠です。根多出し演目は『蛙茶番』です。番組表には、この話はあまり好きではない、と書いてあります。マクラでもそれを言ってました。でも商売上持ってる必要のある根多ということで、今日それを掛けるということです。噺が噺だけに下手に演じると下品になってしまいます。しつこくやったら女性群は目を背けるでしょう。品を落とさないで演じる工夫が必要ということでした。さて如何に。。。。

藤兵衛師匠は軽妙に流して行くような語り口です。何を想像するかは客の責任。結構笑いも多く楽しませてもらった気分です。

続いては柳亭小燕枝師匠です。根多出し演目は『締め込み』、泥棒の出てくる話です。でも落語の世界では泥棒モノはめでたい根多。それはお客様の懐を取り込むことにあやかってのことです。

落語に出てくる泥棒として、石川五右衛門、熊坂長範、鼠小僧次郎吉、弁天小僧菊之助、稲葉小僧新助、なんというのは出てきません。これはあくまでも歌舞伎の世界のことで、落語の中では石川一右衛門半というような間抜けな泥棒が、真面目に悪行に励む物語です。

そんなマクラから入って、話はトントントントンと進んで、本来のサゲ、ここで演題の「締め込み」の意味がわかるところまで聴かせてくれました。

仲入りがあってその間に釈台が用意され、残るは宝井琴柳先生です。琴柳先生は少し病弱のようにお見受けするのだが、今日は大そう調子も良さそうです。頭の輝きもいい具合です。そして演目は『寛永三馬術-度々平住み込み』、初めて聴く噺です。演題を見ただけでは内容がわからなかったが、馬術の名手曲垣平九郎の噺です。

マクラでは琴柳先生の師匠の宝井馬琴師の話。聞けば琴柳先生は、当初馬琴師に入門したのではなく、六代目小金井芦州に入門して、「桜州」と名乗ってたそうなのだが、ある年の正月に宝井馬琴師の元に移って、宝井鶴州と改名したとのことです。後に真打になって、宝井琴柳となったのでした。そして馬琴師の思い出話をしてから、本根多に入って行きました。

この話は三部作で、今日は二回目。前回の2月には『出世の春駒』を演って、今日が『度々平住込』です。この演題を見て、「度々平」というのが人物名とは思わなかった。それにしても極めて特異な人物で、これが曲垣平九郎を助ける。でもその顛末は次回のお楽しみとなりました。次回は6月4日(土)だそうです。

ということで今日の公演はハネたのでした。時刻は16時を回ったところでした。

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