「あったか落語ぬくぬく」成城ホール 4月19日(水)

お馴染みの成城ホールで「あったか落語ぬくぬく」です。桜の季節も終わり、若葉萠ゆる今日この頃、でも今夜は少し冷え込んでます、そこにあったか落語とは実にいいタイミング。体もあったか、心もあったか、懐具合は少し涼しい、てな塩梅です。

昨年2月、そして今年も2月に地域のイベントをやったこの成城ホールには、特別の想いがあります。少し早めに到着して開場待ち。すると瀧川鯉昇師匠が来て、贔屓筋とお思しき人と言葉を交わして楽屋入りしてゆきました。すると間も無く三遊亭兼好師匠も、贔屓筋に愛想を振りまきながら楽屋入りしてゆきました。柳亭市馬師匠とは顔を合わさなかった。

そして開場で座った席は4列目のほとんど右端です。かなり端っこです。そこで開演待ちです。これまでは19時開演と思ってたのだが、チラシや番組表を見ると19時15分です。入場してからもかなり待ったのでした。

ようやく開演で開口一番は柳亭市若さん。名前からして市馬師匠のお弟子さんだが、この一門はどこに行っても前座が来ているように思える。

調べると市若さんはまだ前座になって1年ということです。丸っこい風貌で落語家らしさが感じられます。演目は『金明竹』で、そこそこ笑いを取っていました。

続いては瀧川鯉昇師匠です。いつものように飄々と出てきて講座へ上がり、居ずまいを正してから客席をぐるっと見渡す。ここでしばらく黙ってることが多かったのだが、今日はすぐに口を開きました。

静岡県の浜松出身ということで浜松名物は餃子です。でも一頃餃子といえば宇都宮ということで、並々ならぬ競争心を抱いているようです。

浜松の餃子はフライパンで焼き。輪のように並べた真ん中にモヤシを入れるそうです。そして具の野菜はキャベツ。一方宇都宮では具は白菜、どっちが美味いか。でもこれが本根多に繋がるとは夢にも思いませんでした。

噺の舞台は上州安中ではなく、なぜか宇都宮。そして江戸から流れてきた八公を、餃子屋が住職のいなくなった寺へ世話して住職にしてしまう。まさに「蒟蒻問答」の筋書きです。でも蒟蒻ではなく餃子ということで、演題は『餃子問答』でした。

以前「時蕎麦」が「蕎麦処ベートーベン」になってしまったのを聞いたことがあるが、この改作が鯉昇師匠の持ち味なんですね。

次が「さんげさんげ」の唄入り出囃子、とくれば三遊亭兼好師匠です。軽やかに上がってきました。今日は19:15開演ということは、一人一人の持ち時間があまり長くない。あまりマクラを語らずに演目は『天狗裁き』です。トントントントンとリズムよく夫婦喧嘩→隣の住人との喧嘩→大家さんとの喧嘩→お白州のお奉行様からお仕置きの刑→高尾山の大天狗→目が覚めて、どんな夢見てたの?てな具合でした。

15分のお仲入りの後、柳亭市馬師匠です。これもマクラは短くすぐに本根多に入りました。八五郎と妹のお鶴とくれば『妾馬』です。これもお馴染みの噺ですが、市馬師匠の高座になると期待するのが自慢の喉を披露してくれる場面です。今日もそれがありました。

八五郎がお殿様に気に入られ、すっかり上機嫌で都々逸を歌い出す場面。そこでしっかり聴かせてくれました。もう少し長くやってもいいんじゃない?アンコールと!と言いたかったが、さすがに落語の中でそれはありませんこれもトントンと進んで、めでたく八五郎さん仕官が許され、侍になるという大出世でした。

今日は夜冷え込むという天気予報だったが、あったか落語で充分あったまりました。夜の冷え込みはあまり気になりませんでした。

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